皆さんは本、たくさん読みますか?
ブログ主は趣味の本などは多読の人ではありません。ですが、ちまちまと本を買ってしまうことから、それなりに本棚が溜まっていくので、棚からあふれ出てくるたびに「もう読まない」と思われる本を見出そうとしてしまいます。で、再読するということがしばしばあります(笑)。
記事タイトルは、しばらく読んでなかったアガサ・クリスティの《葬儀を終えて》を再読してみて、「そうだよねぇ」と思ったり、「当時だとどうやって…?」と思ってみたり、「いやそんなばかな」と思ったりしたためです。勿論そういう感動みたいなものと一緒に、「無駄に冷静になる瞬間」というのはいかなる本や漫画でも起きるんですけど(汗)。ただこの本に関しては、個人的に是非「絵を描く人」「絵が好きな人」に読んでみてほしいです(^^;)。
とはいえ同じ本を読んでも、年齢や性別、経験や知識、読んでいるときのコンディションなどによって同じ印象や感想にはならないと思ってはいます。現代の我々が読んでいる状態と、アガサ・クリスティ―が執筆していた当時によまれた方などでは印象も違うかもしれませんし、同じかもしれないと思うと、ちょっと面白いですね。
実はブログ主の個人的あるあるなのですが、色々本を読んできて、本編を読んだ後に、解説などを自分と異なる性別の方が書いていると特に「え!この本を読んで、こんなこと考えるの?こんなことを感じるの?」と結構驚くことがあります。ですので、解説部分にて「自分と違う性別だからなのか?年齢が違うからなのか?」と本編以上の「へぇ」を味わったりしています(笑)。だからこそではありますが、よく夏休みの宿題にある「読書感想文」を「解説」を読んで書くという人がある種うらやましかったりしました。解説を読んだとて、本文読まずにとてもじゃないですけど感想文なんて書けませんでしたから(苦笑)。
閑話休題、逆に同性の方が解説をされている場合は、おおよそ「そうだよね~」というようなことが書いてあるので、異性の方の解説を読むときの心の準備的なものがいらなくてスラっと読める気がします。同じものを読んで、同じようにものを見ていた、感じていたという安心感みたいな感じがあるからでしょうか。
蛇足ではありますが、このお話の中に、イギリスの伝統なのか、ウェディングケーキに関する面白い「おまじない」のようなものが書かれていました。
すなわち、「(他者の)結婚式のウェディングケーキを枕の下に入れて眠ると、未来のパートナーの顔が分かる」というもの。実際この本に出てくるキャラクターが実践しているのですが…。こういうのも、「へぇ」と思う反面、すごく冷静な部分で「布団と枕がクリームでぐしゃぐしゃになるがな!」と「うきゃーーー!!」とした心の叫びが発される感じが同時にします(笑)。
ネットでググると、どうも「ケーキ全体」ではなく「かけら」でよいみたいですが、それでも布団に虫がきそうだし、そもそも食べ物がもったいないようにも思えて。
でも、よくよく考えるとどうしてこんなおまじないがでてきたのかなとも思えて、興味深いですね(^^)。
さらにちなむと、イギリスの結婚式においては三段重ね(下から上になるにつれて、大きさが小さくなっていく)のケーキがケーキカットのイヴェントして出てくるのだそう。
これには意味があるらしく、一番下段の大きなケーキは当日お祝いに出席してくださった人で食べる用。
真ん中の段のやや小さめのものは、結婚式に来られなかった方へのおすそ分けに(この記事に出てくるウェディングケーキは、まさにこれですね)。
そして一番上の段の一番小さなケーキは、その結婚式の主役であるカップルの間に子供が生まれるまでとっておき、誕生のお祝いとして食べる用だそうです。伝統で考えれば授かり婚が前提ではないだろうて、そう思うと結婚式から場合によっては1年近くあとに食べるの?!というびっくりケーキです(なお、当然ですが長期保存が可能な素材で作るケーキだそうで、勿論食べて食中毒が発生するような代物ではないらしい…)。
こういう自分が生きている時代とやや違う時代の本、そして舞台が自分の生活圏の国ではない文化圏の話を読むと、「は?なにこれ?」というのがあったりしますが、こういうところから色々違う国や地域、時代の文化を知れるのも楽しいですよね。特にこうやってネットが発達すると、「は?」と思ったことをググれば簡単に「そうなんだ!」とわかることも多くなり、ありがたい時代になりました。しみじみ…。
反面、こうやって面白い文化とかがわかる本だよなぁとかを思い始めると、本当に本が捨てられないので、困り物だったりします。ああ…。
というわけで本日はここまで。最後まで読んで下さりありがとうございます。
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