クリスマスイブの夜ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は海外でのクリスマスの想い出を記録しておこうかと思います。
なにせ累計7年ベルギーで過ごしておりましたので、何回かおそらくヨーロッパの正統派的なクリスマスを味わわせていただきましたし、また、現地の人にとってのクリスマスというものを知るよい機会をいただきました。
日本のクリスマスというのは、主にカップルでの日程であるか、あるいは友達との一日を過ごす日、もしくは小さなお子様が主役な日ですが、本場であるヨーロッパの場合は、家族と過ごす日なんですね。言ってみれば、日本にとってのお正月と同じ。親戚一同が会する日だったりするので。
あるいは、クリスマス近辺の数日を、今日はうちで、明日はあの家で、明後日はどこそこの家で、とパーティめぐりになることも(そんな一年もありました。苦笑)。
私が知っているご家族などは、偶然なのかもしれませんが、大人世代が二代一緒に住んでいる家というのがありませんでした。いわゆる、義家族と嫁が一緒に住む家もそう、親と成人済みの独身子供が一緒の家に住む家もそう、あるいは後期高齢者の親世代と高齢者世代の子供が一緒に住む家もそう。そういう家を、ベルギーの知人の家では見たことがありませんでした。
どんなに高齢の老人であっても、あるいは独身の成人後の子供でも、別の家(スープの冷めない距離でもない)で暮らしています。
だからといって愛がないわけではなく、大学生の子供世代などはクリスマス休暇などに家に帰ることを楽しみにし、自分の家族のある身の世代でもクリスマスに実家に帰ることが喜ばしいのね。普段一緒にいないからこそ、その距離のおかげで「会えるありがたみ」というのを感じているのでしょうか。
なににせよ、ベルギーにいる間、偶然なのかもしれませんが、依存している家族の状態というのを見ることがありませんでした。
自立した一大人として、勿論クリスマス以外にも折々に家族が顔を合わせているようですが、クリスマスはやはり格別なのでしょう。私が参加させていただいたクリスマスディナーの中で最もすごかったものでは、夜の18時前くらいから夜の22時くらいまで続き、その間勿論ずっと色々なごちそうとお酒を頂きながら、ずっと会話が続くのでした。
また、ある一族のパーティに参加させていただいた際に見た光景としましては、小さな子供(おそらく就学前の子供)は、大人たちと同じテーブルにはつかせてもらえず、子供たちのみのテーブルで子供たち用のごちそうを食べている場面も見ました。
これを見た時に、ブログ主の祖父母宅でのお正月を思い出したんですよね。ブログ主の祖父母の家では、子供(高校生未満)は大人と同じ部屋でごはんが食べれませんでした。盆暮れになると、祖父母の家に連れられて行くのですが、食事時になると、大人は祖父母を上座とし、その両脇にずらっと並んだ朱塗りのお膳に着くのですが、子供であった我々はちゃぶ台でちょっといいごはんを食べる、というような状態でした。大人がうらやましかった覚えがあります。
ブログ主の祖父母宅が一般的なパターンであるかどうかは疑問ですし、ヨーロッパのクリスマスのパターンをアンケートしているわけではないので、私が見たクリスマスの子供の光景が一般的なのかはわかりませんが、でも「子供が別テーブル」というのを見たときに、古典的といいますか、伝統的なスタイルなんだろうなぁとちょっと感動しました。
なんていうんでしょうね。家族、一族で過ごすのがクリスマスという一日なのですが、「子供中心」ではない、というのも大きい部分だと思うんですよ。
日本の場合、クリスマスは、カップル、お友達同士、あるいはもし家族で過ごすなら小さな子供ありきじゃないですか。そうではなくて、「家族」が満たされ、幸せに過ごす日というのがクリスマスなのではないかというのが、ベルギーで参加させて頂いたクリスマスで思ったことでした。
ブログ主が過去に読んだ本だと、ディケンズの「クリスマス・キャロル」とか、アガサ・クリスティの短編の「クリスマス・プディングの冒険」なんかのイメージが、結構そのままヨーロッパのクリスマスなんじゃないのかなと思います。
実際、「クリスマス・プディングの冒険」の中には、一族の家族ではない「探偵」のポワロ氏がクリスマスに参加することに難癖をつける家族の主のセリフなども書かれていたので、ただの日本人であるブログ主がある一族のクリスマスに入り込むという機会を得た際に、戸惑いがあった反面、こんな機会はそうそうないだろうなぁとも思った次第。
今振り返ると、当時もっと仏語がでてきたならなぁとか、あるいは仏語が全くできなかったとしても、それを上回るコミュニケーション能力があったらならなぁとかも思いますけどね。
というわけで、本日はブログ主がベルギーで過ごしていた際のクリスマスを回顧する回でした(汗)。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
楽しいクリスマスとよい週末をお過ごしください。
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