毎度毎度同じシリーズ内で同じ文言を繰り返してはおりますが、前置きとしまして、この用語シリーズはブログ主が海外の大学で留学していた際に、授業でいただいたプリントの翻訳となります。西洋絵画を構成する素材の一つである絵具を理解する足がかりの一つとして記事にしております。海外の大学のプリントではありますが、こんなこと理解する必要があるんだ~くらいの体感もしていただけるかなと思いつつおります。
なお、もし大学生など学生さんがご覧くださっている場合の注意としましては、当ブログ内で何度かお伝えしておりますが、当ブログに関わらず一般的にレポートや論文作成にブログは「参照文献」として利用できませんのでその旨ご理解いただいた上でご覧ください。
また各記事にくり返し書いておりますが、このシリーズは翻訳であることから、文章として固い感じがあるだろう部分、あるいはわかりにくいがあります点、改めまして先にご了承くださいませ(ぺこ)。顔料や絵具に関しましては、現在やっている【用語】シリーズに関わらず、すでに過去の記事で何度か書いている部分もありますので、そちらもご覧いただけるとわかりよいのかな…と思いつつおります。
本日は結合剤・希釈剤の中でも炭水化物もしくは糖質類といった絞ったテーマの概要についてお話します。
プリントの本文:結合剤と希釈材5:炭水化物もしくは糖質類1
炭水化物もしくは糖質類(水に溶解する結合剤)
ゴム
ゴムは水の中では厳密に言って不溶性である樹脂に対し、完全に水に溶けるあるいは液体によって大変膨張する植物由来の天然物質である。
しかしながらシェラックは樹脂であり、ガンボー時はゴム樹脂(樹脂が混ざった多彩なゴム)である。
ゴムの中でも、アラビア半島やアフリカ対立で生育するアカシアから分泌あれるアラビアゴムあるいはセネガルゴムを挙げることができる。
桜のゴム、プラムのゴムはどと同様にアドラガントゴムなどもかつては大変用いられていた。
多糖ゴムはある種の植物より分泌される。特に植物自身の傷に対抗するためのようである。この分泌は組織の破壊を止め、傷口の乾燥を避けるために傷部分の穴をふさぐために分泌される。実際のところ、ゴムの生成のメカニズムに関しては殆ど知られていない。
プリントの本文
Ⅰ- Glucides ou matières sucrées (liants solubles dans l’eau)
Les gommes
Une gomme est une substance naturelle d’origine végétale totalement solubles dans l’eau ou très fortement gonflée par ce liquide, contrairement aux résines qui s’y trouvnt strictement isolubles. On parle cependant de la gomme-laque qui est une résine ou de la gomme-gute qui est une gomme résine (une gomme vraie mêlée à une résine).
Parmi les gommes, on peut citer la gomme arabique, ou gomme Sénégal, qui est sécrétée par un acaca poussant en Arabie et en Afrique, la gomme adragante ainsi que les gommes de cerisier, de prunier, etc, très utilisées autrefois.
Les gommes polysaccharides sont sécrétées par certaines plantes, essentiellement semble-il comme riposte à une blessure. Elles serviraient à colmaterla plaie de manière à stopper la destruction des tissues et éviter le dessèchement. En fait, le mécanisme de formation des gommes est très mal connu.
本日のまとめ
結合剤とか希釈剤とか、難しい言い方をするとわかりにくいのですが、結合剤というのは結局のところ、生の状態だとべたべたした状態でくっつく性質を持つと同時に、乾燥すると固化する性質を持つものを指します。
そういうものってどういうものがありますか?というと多分いろいろ具体例を挙げることができると思います。今回のテーマとなっている炭水化物と糖質類なんかは、多分すぐにでてくるものじゃないかなと思います。
身近にある「ごはん」なんかも、ぺたぺたしていますし、乾くとかちかちになりますね。砂糖を加えた液体なんかも、ぺたぺたすると同時に、乾くとかぺかぺします(擬態語ばかりですが。汗)。
ごはんをはじめとする炭水化物が含む澱粉質の部分は、食物としてよく噛んで食べると、口の中の消化酵素のおかげで糖に変わることから、炭水化物と糖質類には近しいものがあることはご理解いただけるかと思います。
ただ、海外で生活していて気付いたことに、日本では炭水化物からなる糊というと、小麦由来のものとなりますが、海外の場合って米由来の糊を使うことが多くて、「逆じゃないの?!」と驚いた記憶があります。なお、米と小麦、似たような炭水化物ですがこれらから作った糊(結合剤)の性質は結構異なるので、こういう話もまた別の機会でできたらいいなと思っています。
というわけで本日はここまで。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
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