【用語】絵具に関する概要(ベルギーでの大学での授業Ver.26):結合剤と希釈材6:炭水化物もしくは糖質類2

用語

毎度毎度同じシリーズ内で同じ文言を繰り返してはおりますが、前置きとしまして、この用語シリーズはブログ主が海外の大学で留学していた際に、授業でいただいたプリントの翻訳となります。西洋絵画を構成する素材の一つである絵具を理解する足がかりの一つとして記事にしております。海外の大学のプリントではありますが、こんなこと理解する必要があるんだ~くらいの体感もしていただけるかなと思いつつおります。

また各記事にくり返し書いておりますが、このシリーズは翻訳であることから、文章として固い感じがあるだろう部分、あるいはわかりにくいがあります点、改めまして先にご了承くださいませ(ぺこ)。顔料や絵具に関しましては、現在やっている【用語】シリーズに関わらず、すでに過去の記事で何度か書いている部分もありますので、そちらもご覧いただけるとわかりよいのかな…と思いつつおります。

本日は結合剤・希釈剤の中でも炭水化物もしくは糖質類、さらに詳細にはアラビアガムやアカシアゴムに関してお話します。

プリントの本文:結合剤と希釈材6:炭水化物もしくは糖質類2

アラビアゴムとアカシアゴム

ゴムを生成する全てのアカシアは100以上の異なる種類が存在する。最も抽出されたのはヴァレクアカシアのゴムもしくはセネガルアカシアのゴムである。このアカシアはセネガルから紅海、そしてインドまでの広い領域で育成されている。

このアカシアをおおよそ乾燥した熱帯全域と世界の亜熱帯域にて見るとができる。このゴムがアラビアゴムという名を持つのは、アラブ人が実施している集中的な貿易的理由のためである。

ゴムの滲出は樹の幹の樹皮の約5~10cmの実用的な大きな切れ目により増進される。樹自身、6~30年育成されたものであるべきである。アラビアゴムはとりわけ水彩やグワッシュの結合剤のよう水溶液として用いられる。

またアラビアゴムは紙や厚紙の接着剤として役立つ上、一般的に封筒や切手の接着剤として用いられる。アラビアゴムは2倍量の水の中にゆっくりかつ完全に溶解する。アラビアゴムの最も重要な特徴は、アドラガントゴムの割合よりもはるかに大きな割合で水に溶解することである(50%まで)。

この性質により、絵具にふさわしい結合剤として使用することが可能となっている。他の利点はアラビアゴムは優れた保護コロイドで、エマルションや分散系を安定化させることができる。

プリント本文

Gomme arabique ou gomme d’acacia

Il existe plus d’une certaine d’èspeces différentes d’acacias qui toutes produisent une gomme. La plus exploitée est la gomme de l’acacia Verek ou Acacia Sénégal. Cet acacia pousse sur un large territoire allant du Sénégal jusqu’à la mer rouge et aux Indes. On le trouve à peu près dans toutes les régions tropicales arides et subtrpicales du monde. C’est en raison du commerce intensif qu’en firent les Arabes qu’elle porte ce nom.

L’exsudation de la gomme est stimulée pr la pratique d’incisions larges d’environ 5 à 10 cm dans l’écorce du tronc. L’arbre doit avoir entre 6 et 30 ans.

La gomme arabique est, entre autres, utilisée en solution aqueuse comme liant des aquarelles et des gouaches. Elle sert aussi d’adhésifs pour papiers et cartons et c’est elle qui est d’habitude utilisée pour les enveloppes et les timbres-poste.

La gomme se dissout lentement mais complètement dans 2 parts d’eau. La propriété la plus intéressante de cette gomme est d’être soluble dans l’eau dans des proportions bien plus importantes que celle de la gomme adragante (jusqu’à 50%). Il devient alors possible de les utiliser comme de véritables liants pour peinture.

Autre avntage, la gomme arabique est un excellent colloïde protecteur, elle permet de stabiliser les émulsions et dispersions.

本日のまとめ

アラビアガムは実際どこの大学や専門学校でも(日本でも海外でも)、1年生の段階で自作で水彩絵の具を作らせる授業がありますので、非常に重要なゴム(ガム)であるとご理解いただけるかと思います。

なお、アラビアガムの使用量、溶液のパーセンテージなどを変えるとパステル作成にも使用できるので、非常に有用なゴム(ガム)ですね。

水に溶ける物体ですが、どう溶けるのかとか、溶けやすいのかどうかなどは、実際に溶かしてみること。他の素材と比較すること、などなどが重要になってきますので、自分で素材を用意して、自分で溶かしてみると一番勉強になるかと思います(ブログ主が大学で教えていた際は、キューピー3分間クッキング的に、もう溶かした溶液を使っていたので、一番勉強する沙汰になっているのは教員、という形になっていましたが…。大学の時間の関係上、色々難しいんですよね…)。興味のある方は、色々水彩の作り方なども出版物などで出ていると思われますので、自分で作ってみてくださいね。

というわけで本日はここまで。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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