修復を学ぶ

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絵画を断層状態で観察する:「前膠塗り(下膠、目留め)」ってなあに?

先の記事において、油彩画(テンペラ画含む)は、多くの場合複数の層構造からなるよ、というお話をしました。 また、先の記事では、その中でも「支持体(基底材)」についてほんの少しだけ突っ込んでお話をさせて頂きました。 本日はこの図の...
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絵画を断層状態で観察する:「絵画を支えるもの(支持体・基底材)」をもう少し詳細に観る

ここしばらくの記事にて、「絵画」は「表現を支えるもの」と「描くためのもの」からなるとお話しました。 また、「描くための素材」は一般的に「絵具」ですが、「表現を支えるもの」は専門的に「支持体」や「基底材」と呼ぶことを直近の記事にて説明...
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絵画は「絵具」だけからなるものではない:「描くもの(絵具)」と「絵具を支えるもの(支持体・基底材)」との相性の大事さ

先の記事にて、「絵画」は「絵具」だけからなっているのではなく、少なくともそれを「支える素材」がなくてはどうにもならないと書きました。 また、その「支えてくれる素材」が何でもいいわけではなく、「絵具」のような表現する素材との相性を考慮...
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絵具は何からできている?:接着成分の違いに伴う具体例を見る②

先の記事にて、絵具というのは非常におおざっぱな言い方をすると「顔料(色担当)+〇〇(接着成分)」ででき、この「〇〇」の部分を変えると、水彩になったり油彩になったりするとお話をしました。 また、いくつかの例を示しました。 本日は...
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絵具は何からできている?:接着成分の違いに伴う具体例を見る

先の記事にて、絵具というのは「顔料(色を表すもの)とメディウム(接着成分)」からなるよというお話をしました。 また、「顔料」というのはメディウムに溶解するものではなく、粉体がメディウムに分散している状態のものですよという話をしました...
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「絵具=顔料+メディウム(結合剤、展色材、媒材)」だけど、「顔料」にも実は種類がある?

ここしばらくの記事のおさらいとしまして、絵具に求められる3つの必須条件として「有色であること」「物質であること」「(描くべき対象に)付着すること」が挙げられるとともに、それとは別に「扱いやすいこと」や「一定期間変化しないこと」が求められる...
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絵具って何からなるの?:おおよそ「顔料」+「●●」

ここ直近の記事では「絵具」って何?という話を進めています。 その上で、絵具に求められる3つの必須条件として「有色であること」「物質であること」「(描くべき対象に)付着すること」が挙げられるとともに、それとは別に「扱いやすいこと」や「...
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絵具ってどういうもの?:「絵具に求められる3つの条件」に加えられる、さらに別の2つの条件

先の記事から、あくまでもおおざっぱな言い方ではありますが、「絵画」というものが「絵を支えるもの」と「絵を表現するもの」からなり、その「絵を表現するもの」を違う言い方としていうと多くの場合は「絵具」ということができるとお話しました。 ...
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絵画の保存と修復:作品にとり「負担」の少ない処置って?ー善意があれば「処置」は全て問題ない行為であるのか?

先の記事にて、文化財(絵画)の保存修復の実際的な処置の前には「作品理解」「損傷発生原因の理解」そして「先の2つに基づいた修復計画の作成」の必要があるとお話しました。 また、最後の「修復計画」において、「修復する」「なんらかの処置をす...
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絵画の保存と修復:「作品にとり負担の少ない処置」の選択の重要性―医療と文化財保存修復との違い

先の記事にて、文化財(絵画)の保存修復の実際的な処置の前には「作品理解」「損傷発生原因の理解」そして「先の2つに基づいた修復計画の作成」の必要があるとお話しました。加えて、最終的に実施する「修復計画」において、「修復する」「なんらかの処置...
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