この記事は直近の記事を含め全5回のシリーズの2つめの記事です。まず最初に1つ目の記事をお読みください。一見海外研修とは関係なさそうな文章が多くを占めていますが、最終的にこのシリーズでいいたいことの1つのピースとなっていると思いますので。
ではここからは本文。
ブログ主の回答の前提として
本題の前に、「海外研修する前に留学したほうがいいよ」と言っているブログ主自身がなぜ「留学以前」に某海外研修機関で研修できたのか、という理由を先に述べると当時は現在と求められる資格が違っていたからというのが一つです(プロフィールや先の記事を読んでいただけるとわかると思いますが、ブログ主は先に海外研修、その後に留学をしています)。言ってみれば運がいいのか悪いのか、当時の規定が現在より緩かったのです(とはいえ、それでも当時のブログ主の経歴は、研修に応募するにはわずかに足りない部分もありました)。これが理由のひとつ。
今はおそらく推察されることとして、E.C.C.O.(欧州修復家組織連盟)により「修復家養成および資格に関する教育レベル」に関して明文化されたことによって、非常に厳密に「学部」とか「修士」に関して求められる知識と技術と経験が定められているということがある上に、ブログ主の頃より高い資質が求められることが難問となると個人的に考えています(なぜならブログ主の頃は最近より緩い状態でも、それでも「経歴上不足」であったので、それより高い資質が要求されると色々難しい…)。
もうひとつ。ブログ主が研修した先の国に限定する話ではあるのですが、ブログ主が留学していたころ(6年間)の最後の2年間くらいかな。外国人排斥というと言いすぎな言い方になりますし、勿論人種差別になりますので明文化したり公言しているわけではないのですが、外国人の参入、継続的な滞在が難しくなった時期がありました。これはその期間、その国が無政府状態にあったからか…と推察するも、その影響がいつまであったのか、現在も続くのかというのはブログ主の知るところではありません(なお、その国において無政府状態というのは、その国あるあるなので、別段特別な話でもありません)。
当時、その国で起こったこととして、国に関わる機関での研修は、当然自国の人間が最優先な上、次点に近隣諸国(主にフランスを筆頭としたEU諸国)が優先でした。到底アジア民などEU圏外の人間が研修を受けることはできませんでした(ブログ主が留学中は夏季の長期休暇のみの研修の応募をしておりました)。
加えてその頃は大学などによってはアジア人などEU外の人間に対して、例年の数倍に学費を上げたところもありました(どこの大学ももともとEU圏内の学生とそれ以外の国出身の学生では求められる学費が異なることが前提ですが、その頃、1年間の学費が日本円で300万くらいに変貌した大学もあったといわれています)。嫌な言い方をすれば、「お金がないなら出ていけ」という無言の圧力が場所によってはあったりして、EU外の人間からするとやるせない時期でもありました。
正直それが現在も続いているとはさすがに思っていませんが(なんせ十数年前の話ですから)、でもある種の影響が残っていることも考えられないこともないとは思っています。
ただ、誤解をしてほしくはないですが、ブログ主が留学や海外研修をしていた国は人種差別が激しい国ではありません。でも、国にとって問題があった時に真っ先に守るべきは自国の民で、外国人には厳しい状況になることは想像できると思います。また、一度厳しくなったものが、いきなりぐっと緩くなるのかな?という疑問があることもご理解いただけると思います。
ただ、今こう書いているのは、あくまでもブログ主が海外留学していた国の当時の背景であって、EU圏の国全ての話ではありませんし、またその国限定として考えましても当時と現在の状態がよくも悪くも同じではないだろうことはご承知おきください。
本日のまとめ的なもの
本日も本題に入れていないのですが、そもそも論として「あなた(ブログ主)は研修できてるじゃないですか」の回答だけは明確にしたかったので、ご容赦ください。
また、次回以降が本筋の話になるかなぁということでじらすような状態で申し訳ないです。
でも、こういう前提を知っていることと、知らないことでは、同じ話をしたとて理解の度合が変わってくるのではないかと思っているの旨ご理解いただけるとありがたいです。
例えばですが、近年の新型コロちゃんも、各種施設で研修する上で全然影響ゼロとは思えないですし、ずっと同じ情報が有効ではなく、状況に応じて応募する側も色々考える必要があるかも…ということは考えて頂けるとよいかもしれませんね。
というわけで今回は少し短めですがここまで。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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