修復を学ぶ 絵画を断層状態で観察する:「下地層(地塗り層)」ってなあに――今回は特に油性地に関して―― 過去の記事にて、油彩画(テンペラ画含む)は、多くの場合複数の層構造からなるというお話をしました。 また、その層構造において下層から、「支持体(基底材)」「前膠塗り(下膠、目留め)」についても簡単に説明をしました。 さらに「下地... 2022.10.20 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 絵画を断層状態で観察する:「下地層(地塗り層)」ってなあに――今回は特に水性地に関して―― 2つ前の記事において、油彩画(テンペラ画含む)は、多くの場合複数の層構造からなるよ、というお話をしました。 また、「支持体(基底材)」や「前膠塗り(下膠、目留め)」についても説明しました。 ですので本日は、「下地層(地塗り層)... 2022.10.20 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 絵画を断層状態で観察する:「前膠塗り(下膠、目留め)」ってなあに? 先の記事において、油彩画(テンペラ画含む)は、多くの場合複数の層構造からなるよ、というお話をしました。 また、先の記事では、その中でも「支持体(基底材)」についてほんの少しだけ突っ込んでお話をさせて頂きました。 本日はこの図の... 2022.10.19 修復を学ぶ絵画の構造
雑記 出張で岩手県釜石市に参った際、偶然にもお祭りとバッティング お仕事の関係で、昨日までの約3週間程度岩手県の釜石市に行っておりました(長期間自宅を留守にするため、防犯のためにも通常リアルタイムには書きません。現在は岩手より戻っております)。 釜石は、電車でいくとわかりやすいのですが(今... 2022.10.19 雑記
雑記 ニュースから:「化石燃料への抗議活動」としての有名絵画への問題行動 イギリスのロンドンにあるナショナルギャラリーにて、2022年10月14日に「化石燃料に反対する抗議者」がフィンセント・ファン・ゴッホの作品「ひまわり」(1888年制作)にトマトスープをかける事件が発生した模様(参照:ゴッホの「ひまわり」に... 2022.10.16 雑記
修復を学ぶ 絵画を断層状態で観察する:「絵画を支えるもの(支持体・基底材)」をもう少し詳細に観る ここしばらくの記事にて、「絵画」は「表現を支えるもの」と「描くためのもの」からなるとお話しました。 また、「描くための素材」は一般的に「絵具」ですが、「表現を支えるもの」は専門的に「支持体」や「基底材」と呼ぶことを直近の記事にて説明... 2022.10.16 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 絵画は「絵具」だけからなるものではない:「描くもの(絵具)」と「絵具を支えるもの(支持体・基底材)」との相性の大事さ 先の記事にて、「絵画」は「絵具」だけからなっているのではなく、少なくともそれを「支える素材」がなくてはどうにもならないと書きました。 また、その「支えてくれる素材」が何でもいいわけではなく、「絵具」のような表現する素材との相性を考慮... 2022.10.14 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 絵具は何からできている?:接着成分の違いに伴う具体例を見る② 先の記事にて、絵具というのは非常におおざっぱな言い方をすると「顔料(色担当)+〇〇(接着成分)」ででき、この「〇〇」の部分を変えると、水彩になったり油彩になったりするとお話をしました。 また、いくつかの例を示しました。 本日は... 2022.10.13 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 絵具は何からできている?:接着成分の違いに伴う具体例を見る 先の記事にて、絵具というのは「顔料(色を表すもの)とメディウム(接着成分)」からなるよというお話をしました。 また、「顔料」というのはメディウムに溶解するものではなく、粉体がメディウムに分散している状態のものですよという話をしました... 2022.10.12 修復を学ぶ絵画の構造
修復を学ぶ 「絵具=顔料+メディウム(結合剤、展色材、媒材)」だけど、「顔料」にも実は種類がある? ここしばらくの記事のおさらいとしまして、絵具に求められる3つの必須条件として「有色であること」「物質であること」「(描くべき対象に)付着すること」が挙げられるとともに、それとは別に「扱いやすいこと」や「一定期間変化しないこと」が求められる... 2022.10.11 修復を学ぶ絵画の修復