修復を学ぶ 文化財(絵画)保存修復において基本であり、最初に行われると同時に最も大事とされること:「作品を知ること」「作品を理解すること」 先の記事にておいは、医療であろうと、修理であろうと文化財の保存修復であろうと、「若いころの姿」や「新品の姿」に戻すということは物理的にも倫理的にもできないですし、そういうことを求めての処置じゃないよというお話を書きました。 なぜなら... 2022.09.30 修復を学ぶ絵画の修復
修復を学ぶ 文化財(絵画)が持ちうる二つの価値:「美的価値」と「歴史的価値」 2つ先の記事にて、絵画(文化財)の保存修復というのは、「修理」という考え方より「医療」的な考え方のほうが近しいよ、というお話を書きました。 また直近の記事では「でも美容整形みたいなものもあるじゃないか」という話を書きました。 ... 2022.09.29 修復を学ぶ絵画の修復
修復を学ぶ 医療でも文化財保存修復においても、抗えないこと 『絵画の保存修復と「医療」の間の近しさ』という記事にて、絵画(文化財)の保存修復というのは、「修理」という考え方より「医療」的な考え方のほうが近しいよ、というお話を書きました。 でも、医療に近いということは、「美容整形」も医療じゃな... 2022.09.28 修復を学ぶ絵画の修復
修復を学ぶ 絵画の保存修復と「医療」の間の近しさ:なぜ『文化財のお医者さん』と呼ばれるの? 直前の絵画の保存修復と「修理」は何がちがうの、という記事では、絵画(文化財)の保存修復というお仕事は「文化財のお医者さん」と呼ばれている反面、同じ物体を扱う「修理」とは考え方が違うことのご理解のために、まず「修理」という処置について考えら... 2022.09.26 修復を学ぶ絵画の修復
修復を学ぶ 絵画の保存修復と「修理」は何が違うの? 「絵画の保存修復:よくある誤解」では、そもそもに絵画保存修復のお仕事は「純然たる美術の仕事」「芸術的なお仕事」にべったり集約されるお仕事ではなく「物理化学」の知識を要するお仕事であると説明しました。 もっとかっこいい言い方をすると「... 2022.09.25 修復を学ぶ絵画の修復
雑記 佐藤真一展を見てきました 先日諸事情に伴って、『佐藤真一展』を見に行く機会に恵まれました。 新型ウイルスが流布してからというもの、特に大学で教鞭をとっている最中は、娯楽のために公共交通機関に乗ることをはじめ、美術館などであろうとも多くの人が集まる場所を避けて... 2022.09.24 雑記
修復を学ぶ 絵画の保存と修復:誤解の根本 前の記事やその前の記事にて、我々の絵画保存修復関係者のお仕事というと、同業・関係者以外からはは「お絵描きするお仕事」「絵が上手な人がするお仕事」と思われがちかもというお話をしました。 そして、実際はそうではないことも。 また、... 2022.09.22 修復を学ぶ絵画の修復
雑記 初めてバラ園へ 先日台風が来る前に、人生で初めてのバラ園に行ってまいりました。ちなみに伺ったのは、山形県の東沢バラ園です。 ブログ主は、自身で植物を育てるのも好きですし、切り花を飾るのも好きなのですが、なにか、そういう「特定のお花のみの広場」に行く... 2022.09.21 雑記
修復を学ぶ 絵画の保存修復:よくある誤解2 「絵画の保存修復:よくある誤解」、「絵画の保存修復:求められるのは適正な判断力」にて、絵画の保存修復のお仕事は「お絵描きをするお仕事」でもなければ「お絵描きができる人」がなるべき仕事とも違うとお話しました。 本日はそれとは別に、保存... 2022.09.21 修復を学ぶ絵画の修復
修復を学ぶ 絵画の保存修復:求められるのは適正な判断力 前回の見直しとして 前回の記事にて、「絵画の保存修復」のお仕事は「お絵描きする仕事」や「芸術的個性を有する仕事」という誤解をされることが多いのですが、そうではないよ、ということを書きました。 もっと明確な言い方をすると、西洋絵... 2022.09.19 修復を学ぶ絵画の修復