総合型選抜入試(元AO入試)合格のために重要なこと 2:面接に関して

修復を学ぶ

先の記事にて、総合型選抜入試(元AO入試)の判定の指針になるものとして、おそらく「提出書類(志望動機や、学校の評価など)」、「面接」、「小論文、グループワーク、実技など個別試験」と上げました。

また、先の記事においては「提出書類」における重要なことを書きましたので、本日は面接において大事と思われることを書いていこうと思います。

ただし、先の記事にも書きましたが、これらの記事での記載はあくまでも私が勤務していた大学での考え方、私が所属していた学科の考え方が基本となります。しかしながらそれらは就職の面接試験などともおそらくそう遠くない考え方かと思いますので、一般的な考え方とのずれは大きくないと思いますので、その経験を参考としたお話になります。その旨ご理解ください。

面接は、リアルタイムのコミュニケーション

先の提出書類と面接の大きな違いは以下のとおり2つあると思います。

  • リアルタイムであること(十分考える時間がないこと)
  • 書き言葉ではなく、対面で話す力(コミュニケーション能力)が求められること

だからこそではありますが、わざわざ先の「提出書類」のところで「先生など大人に質問することができる」という風に書きました反面、「どこまで大人が関与しているか」は不明になってまいります。

それゆえに書類以外の試験は、本当にその人ご自身との対話が可能となる試験です。

だからこそですが、提出書類と、実際の面談時の会話の内容、濃度、考え方など、相違がないかなどをまず見ています。だからこそですが、提出書類の文章は親任せとか先生任せとかではなく、自分で考えて書きましょうね(「人に頼れ」とは過去の記事で書きましたが、「頼る」のと「依存する」は違うことを知りましょう)。

面接も準備が大事:あなたの人となりが伝わらないことが、最大のミス

高校生、あるいは20歳になるかならないか程度の浪人生などにとっては面接試験という経験はなかなかありませんので、緊張しますよね。すごくわかります。

でも、だからこそですが、面接のための練習・準備をしましょう。例えばですが、高校生ともなると全国模擬試験とか受けますよね?あれ、ただやらせているわけではなくて、試験の場慣れのためでもあります。試験の経験なしに、いつもの実力なんて出ないはずですから。「慣れ」ってある程度必要なのです。

だからこそ、おそらく総合型選抜入試(元AO入試)に関わらず、入試に面接がある場合は、おそらく高校側から面接の練習の話があると思います。あるならそれは徹底的に利用しましょう。

あるいは「そんなお膳立てはない!」というなら自ら担任教員か、受験関係教員に相談して、練習をしてください。親御さんやご親戚でもなんでもいい。

アドリブでは真っ白になってしまって、自分をアピールできないことがあります。逆に何度も何度も練習したことは、真っ白になっていても、意外とできていることがあります。是非練習を。

あと、これは他の学科を受けた学生さんの相談をなぜか受けた時のお話ですが、「声が小さい」「しゃべれない」というご相談だったんですね(大学の「受験生質問コーナー」でのことだったと記憶しております)。

どうも面接の最中に何度も「聞こえない、大きな声で」と言われて、尚更萎縮した、と。その学生さんが受けた学科は特にコミュニケーション能力を要する学科でしたので、コミュニケーションが成り立たないと、学ぶのが難しいと判断されちゃったようなんですね。

学生さんの気持ちもわかる。でも他学科の気持ちもわかる(^^;)。でもそもそもなんで私がそんな話を聞いているのか、と謎を抱えつつ思ったことではあるんですけど、声が小さいのって、身体的限界なのか、心理的なものなのか、ってことだったり。

身体的限界の場合はもう素人にはどうにも言えないのですが、緊張とかが理由で、普段は普通に話せるという方の場合は、対処のしようがあるとは思うのです。勿論本人のやる気と努力次第ですが。総合型選抜入試(元AO入試)に「面接がある」というのは、1,2日で決まったことではないので、「自分は声の小ささで困るかも」と自覚があるなら、その対処をできるだけ早急にするほうがよいな、とは思います。

とか、こういう声が極端に小さくなるタイプの方は、「面接」の場を「判決の場」と間違えている気がしちゃうのね(^^;)。閻魔様に裁かれているような。死刑判決でもされるような。

そうじゃくて、「面接」って受験してくれている方の人となりを知るための場なのね。特に総合型選抜入試(元AO入試)の場合は、その方の「人柄」を見る試験なので、その人と会話ができないと困っちゃうんだなーってことを念頭においてほしいのね。だって、声が聞こえないなら、黙っているのと同じで、そうすると黙っている人の人となりなんてわからないってことになっちゃうから、どうしても合格が遠くなる。

「自分が下手なことを言って、それで落ちちゃったら不安だー」って気持ちもわかる。でも、それはそれで、自分の名前や受験番号をいうのは、怖くないよね?だって「下手なこと」ではないし「事実」だし、それで落とされたらそれこそ「なんでやねん」なわけで。

さらに「本日はよろしくお願いします」っていうのも、下手なことでも、怖いことでもないね。じゃ、それにもう一つ、一言言おう。「緊張して、声が小さくなってしまうこと、先にお許しください。申し訳ありませんが、もし聞こえないようなら、聞こえないとおっしゃってください」って風に。これって、コミュニケーションでしょ?前もって「自分はこういう人ですが、努力します」って一応言っているわけなので、(勿論その後に声を大きくする努力も必要ですが)それ相応に聞くほうも努力する体勢を作ってくれると思うの。「この子は自分の欠点をわかっている」「その上で努力している」って理解をしてもらえたら、儲けものかな。何度も言うけど、その分声はきちんと相手に伝わるように大き目にお話する必要はありますよ(^^;)。

自分が下手なことを言うって怖いですね。それで合否が決まっちゃうと思うと、すごく怖い。でも、自分の声が聞こえないで落とされちゃうって、もっと怖いことだと思うんです。だって、それって、自分が伝わらない、誤解された、っていうのの最大限のことだと思うのです。下手なことをいうことより、誰にも自分の声が伝わらないほうが怖いことだと、ご理解いただけるといいなぁと思います。

あとは、面接のない試験があるなら、そっちで合格しちゃうほうが、正直面接で声がでない方にはお勧めだったりもします。意外と合格しちゃうと、先生にも他の受験生だった同級生にも慣れてきて、声がでてくるパターンもあるので。

面接は、限られた時間しかないからこそ、円滑な意思疎通が求められる

繰り返しにはなりますが、「面接」は特に受験生の「人となり」を見る場ですので、「コミュニケーション能力」が大事だったりします。

でも先に書きましたとおり、実際高校生相手ですので面接で伺うことって、そう怖いこと、面倒くさいことは質問しないと思うんですよね(これこそ大学とか学科によるとも思いますが…)。ただ、「これはまずい」という回答というのは、あります。

具体的にどう、という例は思い出せないのですが、「問い」と「答え」が一致しないというものです。あ、勿論数学のように答えがある質問をしているのではなく、「問い」の意図がつかめていない答えが返ってくる、というのが正確な言い方になるでしょうか。コミュニケーションとしてすれ違っているので、これではこちらの伺いたいことの回答が得られない、ということで困ってしまいます。

「質問の意図はこういうことでよいですか?」という質問でも結構です。お互いの意思疎通ができるよう、自分の回答の方向性がこれでいいのかな?というものがあった場合に、オウム返しではなく、質問の内容を自分の言葉に変えて確認してみるのも一つです。一つずつ、相手の質問に対して、適正な表現ができるように頑張ってみましょう。多分、こういう「会話の不一致」みたいな癖も、高校で練習していると見つかるはずなので、だからこそ、最大限に面接練習は受けてみてほしく思います(^^)。

本日のまとめ的なものとして

繰り返しとなりますが、「面接」は地獄での断罪とは違って、「自分をアピールする場所」「大学側が人柄を見る場所」です。誰もとって喰いはしないですし、命などを取らないので、安心してほしいです。

「面接、うまくいかなかったら落ちちゃう」ってことに集中するのではなくて、どうやったら自分をわかってもらえるだろう、自分の熱意が伝わるかな?ってことを考えるほうが建設的ですし、相手に伝わります。

私なんかは下手くそな仏語を掲げて留学とかしているので、それこそ「誤解」と「偏見」でいっぱいでしたよ。でも、そんな中でも「伝わる」と嬉しいんですよ。日々、どうやったら伝わる?ってことを考えてた。下手でもいいのよ。自分で練習も努力もせずに、相手に伝わったらって、図々しいじゃない。自分で「苦手だ」「下手だ」が分かってるなら、おめでとう!自覚があるなら一歩前進。あとは練習は改善を頑張るのみなんだよ。

そもそもに、誰がきいても納得するような受験動機、目標などがあったり、大学や学科への理解があれば、怖いことはありません。何かを答えられない、質問に対してすれ違いの回答が行われるのは、自分の内観が不十分だったり、受験する大学や学科についての理解が浅いからかもしれません。

面接に対してただ「どうしよう、どうしよう」と手をこまねくのではなく、面接練習したり、大学や学科への理解を深めたり、どうして「その大学じゃないとダメなの?」「どうしてその学科じゃないとダメなの?」など、最大限自分の中で「why」を出してみて、「because」あるいは「how」「what」で回答できるようにしてみるとよいかもしれないですね。

近年、絶対的に大学の受験の面接で、教員がめちゃめちゃ気を遣うことはあっても、怖い目を合わせることは絶対ありません。これはどこの大学でも大分気を遣っている部分ですので、安心できると思います。

自分が「最大限準備はやってある!」って自覚があるときは、人間大概そんなに怖くないのよ。自然と笑顔もでる。怖い~!って気持ちが多いのは、準備不足の傾向と思って、是非とも準備を頑張って。

そうそう、何より面接は笑顔が大事だからね。そういう余裕を持つためにも、万全の準備をしてね。

長くなりましたが、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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