修復を学ぶ

医療でも文化財保存修復においても、抗えないこと

『絵画の保存修復と「医療」の間の近しさ』という記事にて、絵画(文化財)の保存修復というのは、「修理」という考え方より「医療」的な考え方のほうが近しいよ、というお話を書きました。 でも、医療に近いということは、「美容整形」も医療じゃな...
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絵画の保存修復と「医療」の間の近しさ:なぜ『文化財のお医者さん』と呼ばれるの?

直前の絵画の保存修復と「修理」は何がちがうの、という記事では、絵画(文化財)の保存修復というお仕事は「文化財のお医者さん」と呼ばれている反面、同じ物体を扱う「修理」とは考え方が違うことのご理解のために、まず「修理」という処置について考えら...
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絵画の保存修復と「修理」は何が違うの?

「絵画の保存修復:よくある誤解」では、そもそもに絵画保存修復のお仕事は「純然たる美術の仕事」「芸術的なお仕事」にべったり集約されるお仕事ではなく「物理化学」の知識を要するお仕事であると説明しました。 もっとかっこいい言い方をすると「...
雑記

佐藤真一展を見てきました

先日諸事情に伴って、『佐藤真一展』を見に行く機会に恵まれました。 新型ウイルスが流布してからというもの、特に大学で教鞭をとっている最中は、娯楽のために公共交通機関に乗ることをはじめ、美術館などであろうとも多くの人が集まる場所を避けて...
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絵画の保存と修復:誤解の根本

前の記事やその前の記事にて、我々の絵画保存修復関係者のお仕事というと、同業・関係者以外からはは「お絵描きするお仕事」「絵が上手な人がするお仕事」と思われがちかもというお話をしました。 そして、実際はそうではないことも。 また、...
雑記

初めてバラ園へ

先日台風が来る前に、人生で初めてのバラ園に行ってまいりました。ちなみに伺ったのは、山形県の東沢バラ園です。 ブログ主は、自身で植物を育てるのも好きですし、切り花を飾るのも好きなのですが、なにか、そういう「特定のお花のみの広場」に行く...
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絵画の保存修復:よくある誤解2

「絵画の保存修復:よくある誤解」、「絵画の保存修復:求められるのは適正な判断力」にて、絵画の保存修復のお仕事は「お絵描きをするお仕事」でもなければ「お絵描きができる人」がなるべき仕事とも違うとお話しました。 本日はそれとは別に、保存...
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絵画の保存修復:求められるのは適正な判断力

前回の見直しとして 前回の記事にて、「絵画の保存修復」のお仕事は「お絵描きする仕事」や「芸術的個性を有する仕事」という誤解をされることが多いのですが、そうではないよ、ということを書きました。 もっと明確な言い方をすると、西洋絵...
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絵画の保存修復:よくある誤解

自己紹介のページにて、ブログ主の「絵画の保存修復」にかかわる略歴が書いてあると同時に、10代最後から20代頭の頃、最初に卒業した学部が「油絵科」であることも記しております。 いわば、最初の学位は保存修復のほうではなく、アーティストと...
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絵画保存修復を学ぶ10:留学に関し3;実はéquivalence(エキヴァランス)はコピーが作れる?!

直近の記事である「絵画保存修復を学ぶ9」にて、「équivalence エキヴァランス」の取得には多くの時間とお金がいることがおそらくご理解いただけたと思います。 そんな時間もお金もかかる、「国のハンコ」がいるような書類に関して、先...
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